バイアグラの働き

vial pouring out orange drugs

人の体内では、さまざまな臓器、器官があって人の生命維持やエネルギー変換、排泄などの機能を担っています。
酵素は、そんな臓器、器官の働きを操作するためのスイッチャーとしての働きを持つ物質です。たとえば心臓を動かすのにも、酵素の働きが欠かせません。酵素が存在しなければ、心臓はポンプの働きをなさず、胃腸は消化器官としての働きをなしません。また、同じく酵素がなければ、たとえば男性の生殖器が勃起して性行為を終えたあと、勃起をおさまらせるということができません。気持ちのいい風が吹く春の昼下がり、不意に何となく勃起してしまったときにも勃起がおさまらず、恥ずかしいことになってしまいます。
PDE5は、そのようなことにならないように「勃起をおさまらせる」という働きを持つ酵素です。
本来なら、勃起後に性器のサイズを元に戻すために働きます。具体的には、勃起するとき性器は血管が拡張して血液がたくさん流れ込んでサイズが大きくなっているのですが、PDE5の働きで血管が普通の太さに戻り、血液量が減ってペニスのサイズが小さくなるのです。

ただし、このPDE5、実はEDの原因になっているということが明らかになっています。
現在、ED(勃起不全)はこの酵素の、ある意味では「暴走」がひき起こしていると解明されています。ストレスなどが原因となってPDE5が暴走し、勃起後ではなく勃起する前から働くようになってしまうのです。
バイアグラの主成分シルデナフィルは、この暴走に歯止めをかける働きをします。勃起前からPDE5が分泌されて勃起できない状況になっているところへシルデナフィルが乗り込み、しゃしゃり出てペニスのサイズが増大することを防いでいるPDE5の働きを阻害するのです。さらに、バイアグラにはペニスの血管が拡張するのを助ける働きもあります。PDE5を阻害し、血管のさらなる拡張をサポートする、この二重の働きによって、バイアグラはED解消を行うのです。
このようなバイアグラの働きは、錠剤を飲んでから1時間ほどで発揮され、その後5時間は維持されることになります。薬が効きはじめて5時間の間は、PDE5に邪魔されることなく自由に勃起できるようになるのです。